コラーゲン不足が招いてしまうこと

コラーゲンの減少で起こってしまうことでとくに女性に多く、気をつけなければならない病気に骨粗鬆症があります。原因は骨のカルシウムが流れ出して、骨がもろくなってしまうのです。しっかりと骨を強く保つには、ビタミンDとカルシウムが必要不可欠です。ここでコラーゲンが助けてくれます。
骨粗鬆症はカルシウムが不足してくるのだからカルシウムを補えばよいと思いますがそれだけではだめなのです。実はカルシウムやビタミンＤだけでは骨は丈夫になってくれないのです。イメージではカルシウムで形成されているように思える骨の成分の20％はコラーゲンで出来ているのです。

コラーゲンはカルシウムやリンなどをしっかりとつなぎ留める役割があるのです。このコラーゲンが古くなることによって接着力が弱まってしまい、補給したカルシウムも骨に定着できない結果になってしまうのです。骨だけでなくさらに関節がなめらかに動くためには骨と骨の間にある軟骨が重要な役割をはたします。その軟骨は弾力性を保つために水分を多く保持する必要があります。その役割を軟骨の50％を占めています。
コラーゲンが老化することによって水分が保持できなくなってしまい、硬くなった軟骨は少しずつ摩耗してしまいます。このことによって膝や腰といった体重を多く支える部分の関節の負担が大きくなり、軟骨の摩耗が早まってしまいます。
軟骨が摩耗してしまうことによって硬い骨同士がこすれあい、そのことで骨の変形につながりますし、当然痛みを感じやすくなります。ですから弾力性のある軟骨を再生していくためには、古く硬くなったコラーゲンを新しいものに入れ替えていくこと必要になります。
コラーゲンを積極的に摂ることで新陳代謝を活発にすることができれば、関節の機能をしっかりと回復させることができます。コラーゲンいうものは全身の細胞をひとつひとつ包み込むことや、体の機能を正常に働かす機能があります。さらに肌・関節痛・骨粗鬆症だけでなく、リウマチや膠原病やアレルギーや癌などにも効用があります。

コラーゲンはビタミンＣと同時に摂取することが必要です。ビタミンＣは生体内における各種の物質代謝に関与していますが、コラーゲンの生成と保持にも大きな役割を果たしています。
このビタミンＣが不足するとによってコラーゲンの生成と保持ができないで、身体中の血管が痛んでしまい、出血性の傷害が各器官に起ってしまう壊血病になってしまいます。更にビタミンＣがなければ血管を構成しているコラーゲンの合成ができません。
コラーゲンの主原料は、タンパク質を作っているアミノ酸のヒドロキシリジンとヒドロキシプロリンで、これらはリジンとプロリンがビタミンＣによって水酸化されて初めて作られるのです。血管だけでなく、皮膚や骨など全身の組織もコラーゲンの生成とってもビタミンＣは必要不可欠になってくるのです。