睡眠時無呼吸低呼吸症候群について、症状、検査方法、合併症の危険、治療法、評価チェックなどを紹介しています。

睡眠時無呼吸低呼吸症候群とは?

睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気のことをいいます。
大きなイビキや起床時の頭痛、夜間(睡眠中)の呼吸停止や、日中に強い眠気がさすなどの症状があります。
潜在患者は人口の2〜3%といわれており、放っておくと高血圧や心臓循環障害、脳循環障害などに陥るともいわれております。
また、日中の眠気などのために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故を発生させるなど、社会生活に重大な悪影響を引き起こします。
※2003年に起こった山陽新幹線の居眠り運転問題では、運転手が「睡眠時無呼吸症候群」だったと報道されました。

放っておくと何かと問題が発生しやすい病気ではありますが、治療方法は確立されているので、適切に検査・治療を行えば決して怖い病気ではないといえます。

睡眠時無呼吸低呼吸症候群チェック

次の8つの状況での眠気を4段階で点数化して評価してみましょう。

Epworth Sleepiness Scale (ESS)

決して眠くならない場合は、0点
まれに眠くなる場合は、1点
時々眠くなる場合は、2点 
眠くなることが多い場合は、3点

1.座って読書をしているときに眠くなりますか?
2.テレビをみているときに眠くなりますか?
3.人がたくさんいる場所で座って何もしていないときに眠くなりますか?(例えば会議や映画鑑賞中)
4.車に乗せてもらっているときに眠くなりますか?(1時間くらい)
5.午後横になって休憩しているときに眠くなりますか?
6.座って誰かと話をしているときに眠くなりますか?
7.昼食後、静かに座っているときに眠くなりますか?
8.運転中、渋滞や信号待ちで待っているときに眠くなりますか?

合計が11点以上なら睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

どのような検査をするの?

終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)という検査を行います。

この検査では睡眠中の呼吸の状態、血液中の脳波や呼吸状態、血液中の酸素濃度、心電図などを同時に測定し、睡眠の深さや質を調べ、いい眠りが得られているかをみます。
眠っている状態を調べる検査のため、1〜2泊程度の入院が必要になります。
頭や顔・胸・腹・あしなどに電極やセンサを着けますが、痛みなどはないので、普段ご家庭の時と同じようにリラックスして検査を受ければ大丈夫です。

閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群の治療(CPAP)とは

CPAPとは、持続陽圧呼吸療法で睡眠時無呼吸低呼吸症候群、特に閉塞型の治療として第一に選択される呼吸療法です。

CPAP療法の効果
CPAP療法は、鼻より空気を送り、閉塞した上気道をおし広げることによって睡眠時の無呼吸をなくし、酸素不足を解消し、また睡眠の質を向上させることがでるといわれています。
また、睡眠時無呼吸低呼吸症候群がまねく高血圧症や狭心症、心筋梗塞といった循環器の病気などの合併症を予防することもできると言われています。
現在では、CPAP療法は、中等症以上の閉塞型無呼吸症候群に対する治療の第一選択として使用されています。

CPAP治療器

経鼻的持続陽圧呼吸療法治療器
S8レスポンド
医療機器承認番号:21700BZG00043000

持続的気道陽圧ユニット
REMstar Auto M SERIES
医療機器承認番号:21800BZX10110000

持続的気道陽圧ユニット
グッドナイト420E
医療機器承認番号:21500BZY00275000